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| 其の五 |
| 酔 犬 |
今回は我が家のおバカなペットのお話です。
我が家では猫2匹と犬1匹を飼っていまして、今回は犬のことなのですが、その名を「春日」と言います。漫才師の「オードリー」から娘が名付けました。犬種は“イタリアン・グレー・ハウンド”です。顔が長く愛嬌のある顔をしていて、一昔前に漫画で「平成犬物語」に出てくる言葉を話すことのできる犬「バウ」によく似ています。細身で足も長くちょっと見は小さい馬のようです。この「春日」ですが普段は家族から「かっちゃん」と呼ばれていますが、怒られる時は「カス」と言われます。
この「かっちゃん」がある時酔っ払ってしまったのです。昨年の秋の夜のことです。いつものように小生は晩酌に焼酎の水割りを飲んでいました。ソファーでくつろいでいるうちについ居眠りをしてしまったのです。コップに3分の2くらい焼酎を残したままで。娘はテレビの歌番組に夢中になっているし、奥方は隣の和室のコタツでガーガーとお休みになられているしで、誰も「かっちゃん」のことなど無関心。しばらくして娘が「かっちゃんがおかしい」と大声を出したので目が覚めると「かっちゃん」がヨタっているではありませんか。それは“千鳥足”ってなもんではなくて立ってはコケ、立ってはコケて歩けない状態でした。テーブルを見てみるとコップの底に水割りが5ミリほどしか残っていません。このコップは底面積が小さいので倒れやすいのですが上手に飲んだのでしょう。
奥方も飛び起き「あんたがそんなとこに置いとくからや」と鬼の形相で向かってきます。早よ早よ「かっちゃん」を抱きかかえて動物病院に電話をしますが、夜の9時前なのでどこも開いていません。仕方なく様子を見ることに。目はトロンとなり焦点が定まっていないようで「クーン、クーン」と小さい声で鳴いています。舌も口からはみ出たままです。小生も「これはえらいことになってしまった」と心配になってきました。
それというのもつい2日前、近所の子犬が夜の散歩中にリードがはずれ、車にはねられて即死しました。散歩させていた娘さんはショック状態で大声を出したものですからまわり近所が何事かと集まる次第です。中には「なんだ犬か」とすぐに帰って行った人もいましたが、私たちは人事とは思えずしばらく見守っていました。でも目は開いたままで耳と口から出血しているし、舌は出たまま全く動かないし手の施しようがありませんでした。
そんなことがあったものですから最悪の事態も覚悟しました。水を与えても飲みません。そこで、たまたまあった犬用のミルクを与えると少し飲みましたので一安心。それから10分ぐらい抱いていたでしょうか、苦しいのか突然暴れだしました。落とさないように抱いているのがやっとです。どうしたらいいものかアタフタしていると小生のお腹の辺りが生暖かくなってきました。そうですオシッコがしたかったのです。それからというもの4、5分おきにオシッコです。ヒョロついていて立てませんから脇を抱えてさせます。小生も酒を飲むとトイレが近くなりますが「犬も一緒なんだな」と改めて感心した次第です。色も水のように無色透明です。
奥方は夜中の3時頃まで付きっ切りだったそうですが、ヨタヨタしながらも動き回ってじっとせず、その後やっと眠ったそうです。一度眠ったら爆睡で、名前を呼んでも、触っても、猫が近くに来ても一切起きることがなかったそうです。
翌朝、真っ先に様子を見てみると目が少しヤニがっていましたが、酔いも醒めて元の「かっちゃん」に戻っていましたのでやれやれ。ごめんね「かっちゃん」。
最後にワンちゃんを飼われている方にぜひ読んで頂きたいものがあります。2008年に映画化されました『犬と私の10の約束』で引用されていました犬たちの本当の気持ちです。
| 犬と私の10の約束 |
| 1.私と気長に付き合ってください。 2.私を信じてください。それだけで私は幸せです。 3.私にも心があることを忘れないでください。 4.言うことを聞かないときには理由があります。 5.私にたくさん話しかけてください。 人の言葉は話せないけどわかっています。 6.私をたたかないで。 本気になれば私のほうが強いことを忘れないでください。 7.私が年をとっても仲良くしてください。 8.あなたには学校も友達もいます。でも、私にはあなたしかいません。 9.私は10年くらいしか生きられません。 だからできるだけ私と一緒にいてください。 10.私が死ぬとき、お願いです。そばにいてください。 そして、覚えていてください。私がずっとあなたを愛していたことを・・・。 |