迷犬「アカ」を救え
3月4日昼過ぎに猟師たちが1番ティーグラウンド横で騒いでいます。何かと思えば1番ホール右下の梅畑でイノシシを仕留めた(有害獣駆除申請済み)まではよかったのですが、それまで果敢にイノシシを追い詰めた猟犬が、仕留めた途端に今度は狙ってもしないタヌキを見つけて走り出したそうな。猟師たちはタヌキなど撃つ気もなく、いくら呼び戻しても一度追いかけ出したら仕留めるか、逃げられてあきらめるまで追跡を止めません。猟犬の習性でしょうか。追いかけているうちに何とティーグラウンド左上の管理道にあるマンホールにタヌキが逃げ込み、続いて猟犬「アカ」も。
そのマンホールにはΦ300のヒューム管がフロントティー横まで暗渠になって繋がっています。距離にして20メートルぐらいあるでしょうか。その途中で「アカ」があきらめたのか立ち往生してしまったのです。困ったことにそのヒューム管は落差が大きいので水流の勢いを緩和するためジグザグに埋設されていて、上から突いても下から突いても「アカ」まで到達しません。マンホールからは悲しげな「アカ」の助けを呼ぶ鳴き声がかすかに聞こえてきます。仕方なく猟師たちが手で掘りかけましたが、所詮人力です。一向に進まないので当倶楽部のミニユンボの登場です。

大体の見当をつけて掘りかけましたが、まっすぐに布設されていないし、思ったより深くてなかなかヒューム管を見つけることができません。かれこれ3時間ほど経った頃でしょうか、ガリガリという音がしてやっとヒューム管が見つかりました。

管の上部に穴を開け、懐中電灯で照らしてみると、3メートル上方で「アカ」は座ってくつろいでいるではありませんか。ちょうど曲がったところに少し広くなった会所らしきものがあって、そこで追跡を止めたようです。獲物がいなくなると我に帰ったのか、戻ろうにもあまりににも小さすぎる管の中へ入って行く気にはなれなかったのでしょう。飼い主が呼ぼうが、誰が呼ぼうが、エサを見せようが一向に出てくる気配なし。「日も暮れ始めたのでまた明日にしよう。」「誰もいなくなったら出てくらよ。」ということで一晩様子を見ることに。

明朝真っ先に駆けつけてみると、何のことはない、まだ中に居座ったままです。呼ぶと悲しげに鳴いています。そうこうしているうちに飼い主がやって来て呼びますが出てきません。私はカメラの電池を取りに一度戻り、再び現場へ。するとどうでしょう、驚いたことに「アカ」は自力で出て来たらしく木に繋がれていました。

よかったという喜び半分、決定的なシャッターチャンスを逃した残念さが半分でした。出てきた「アカ」はというと、獲物に関しては勇猛な猟犬ですがとても人懐っこい性格で、一見あのでかいイノシシに立ち向かっていくようにはとても思えません。何にせよ出てきたので、心配して駆けつけた猟師仲間も「やれやれ。」と安堵の様子。この後穴を開けたヒューム管の補修をしてまた猟に向かいました。